1級建築士と2級建築士の話
不動産業をされている業者様の中でも、建築士を持たれている方がおられます。たまにお客様からの質問で、1級建築士と2級建築士は、何が違うのかと聞かれることがあり、何が違うのかお伝えしたいと思います。
一番の違いは設計・監督できる建築物の規模が違います。1級となれば、規模に関係なくできますが、2級は一般住宅が規模的に限界です。
試験を受けるための要件や試験内容も大きく違います。1級建築士の受験資格は、建築系の大学を卒業、又は2級建築士であることが要件となります。2級建築士の場合は、学歴要件以外にも実務経験(7年)で受験資格を得る方法があります。試験内容は、どちらも学科・製図があり、1級建築士の方が格段に難しい(体感5倍ぐらい)です。私は1級建築士を持っていますが、2級建築士になってから実務経験を経て、1級建築士試験に合格・登録しました。1級建築士合格者の7割が建築系大学卒業で受験資格を経ていますので、私のようなケースは珍しいと思います。また詳しい事は別のブログに書きたいと思います。
1級建築士だから2級建築士よりも優れた家を建てたり、リフォームできる訳ではなく、その建築士が何をメインにして仕事しているかで大きく変わると思います。建築士の仕事は幅が広く、設計はもちろん監理・インテリア・構造計算と多岐にわたります。1級建築士の中にはビルや橋などの構造計算をメインにしている方もいれば、2級建築士で何十年も一般住宅に携わっている方もおられます。
家やリフォームを検討している場合、建築士の方にどんな仕事をしているのか聞いてみるのも良いと思います。